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神田松之丞が神田伯山を襲名し真打に昇進!人間国宝の師匠はだれ?

人気講談師の神田松之丞さんが2020年2月11日、6代目神田伯山を襲名しました。

それと同時に真打に昇進して話題になっています。

 

2月16日には、真打ちに昇進するまでの半年間に密着したドキュメンタリー番組「情熱大陸」も放送されました。

神田松之丞さんは講談会を飛び出し、テレビやラジオにも出演して活躍しています。

 

そこで今回は

神田伯山を襲名

真打に昇進

師匠はだれ?

というテーマで紹介します!

 

神田松之丞が神田伯山を襲名!

2020年2月11日、神田松之丞さんは6代目神田伯山を襲名しました。

同日には真打昇進襲名披露の興行も行われました。

 

2月11日は初日で、寄席のあった新宿末廣亭は多くのお客さんで満員札止めとなりました。

初日は整理券を求めて、早朝から熱烈なファンが行列を作ったとか。

 

集まった人たちは折りたたみ椅子に座ったり、かじかんだ手を息で温めたりするなどして寒さをしのいでいたようです。

朝6時半には100人を超える人が集まりました。

 

皆さん、「日本芸術史に刻まれる6代目伯山誕生の瞬間を直接見たい!」という熱い思いで、集まったようです。

 

44年ぶりに復活

神田伯山の名跡は神田派の祖とも言える大名跡で、この襲名により44年ぶりに復活しました!

六代目神田伯山を襲名した松之丞さんはなかなかチケットが取れない、今、大人気の講談師です。

2020年2月9日には東京浅草のビューホテルで襲名披露パーティーが開かれ、約400人もの有名人が参列して、松之丞さんの襲名を祝いました。

 

参列者の中には、落語家の立川志の輔さんや歌舞伎俳優の尾上松緑さんらがいたようです。

このパーティーで、松之丞さんは、「(伯山は)僕にとっては、神様のような存在。でも、知らない方も多いでしょうから、宣伝部長のつもりで、すごさを伝えていきたい」と意気込みを語っています。

 

さらに続けて「20年、30年後、皆さんに、あいつが継いで良かったと言われるような、六代目になりたい」とも語り、参列者から、大きな拍手が巻き起こりました。

パーティーでは落語芸術協会副会長の春風亭柳橋さんが、「伯山は、実力はもちろん、看板をあげるだけで、お客さんが大勢来る、大看板とも言われます。気負わず、じっくり育てていって」と激励。

 

また、副会長の林家正蔵さんは「日本の話芸を広めてください」とエールを送りました。

それを聞いた松之丞さんは、2007年に松鯉の門下に入門した時に師匠と交わした、「やめてはいけない」、「とって良かったと思う弟子になれ」という二つの約束を告白。

 

「大名跡の頂を目指す」と誓いました。

 

歴代の神田伯山は?

ここで初代、神田伯山さんから5代目までの博山さんを順を追ってご紹介します。

 

初代、神田伯山は、斎藤定吉さんという方です。

神田派の祖とも言われています。

 

武州川崎の生まれ。

大岡政談が有名で、「天一坊伯山」とも呼ばれました。

 

二代目神田伯山の本名は、玉川金次郎さんです。

15歳で、初代神田伯山に入門し、伯勇、小伯山を経て、28歳で二代目を襲名しました。

 

三代目は、本名岸田福松さん。

三尺ものを得意とし、中でも、「清水次郎長伝」を売り物としていました。

 

「次郎長伯山」の異名もあります。

この方の寄席は、大人気で、常に大入り満員でした。

 

五代目、神田伯山さんの本名は、岡田秀章さん。

東京本郷の生まれで、業界きっての変人と言われていたそうです。

 

1957年、神田伯山を襲名。

五代目を自称し、二代目松鯉に敬意を払って、四代目は、わざと空位にしたのですが、二代目の松鯉さんと仲たがいしてしまいました。

 

本も出版

神田松之丞さんは、これまで、本を2冊出版しています。

一つ目は、2019年10月27日に発売した「絶滅危惧職講談師を生きる」です。

 

新潮文庫から出版。

本書は、松之丞さんが自らを語った時点です。

 

なぜ講談に生きる覚悟を固め、どこを目指していくのか、革命的な理論が展開されています。

滅びかけの芸を志した松之丞さんが、大名跡の神田伯山を復活させるまでの軌跡を描いた書です。

 

もう一つは、2018年7月31日に発売された単行本。

タイトルは、「神田松之丞講談入門」です。

 

神田松之丞さんが、深くて豊かな講談の世界を解説。

講談の面白さが詰まっています。

 

神田松之丞さんの全ネタ解説をはじめ、人間国宝、龍斎貞さんが語る戦後史、基本知識などが掲載されています。

 

 

神田松之丞が真打に昇進!

神田松之丞さんは、六代目神田伯山襲名と同時に、真打ちにも昇進しました。

この真打昇進は、松之丞さんの所属する落語芸術協会が、2018年12月28日に発表しました。

 

ここでは、真打昇進は、どれほどすごいことなのか?真打ちとは何か?などについて、お伝えしていきます。

 

先輩を9人抜いて大抜擢

協会によると、神田松之丞さんは、今回、先輩の二つ目9人を抜いて、真打に大抜擢されたとのことです。

真打への昇進が発表された納会の終了後、神田松之丞さんは、「周囲の方々に、真打に推して良かったなと思っていただけるよう、一生懸命頑張りたい」と報道陣達の前で、話しました。

 

神田松之丞さんは、2007年に、三代目神田松鯉さんの門下に入門。

2012年には、二つ目に昇進しています。

 

その後も、若者や幅広い年代の人たちから、人気を博し、テレビやラジオの番組にも、出演して、活躍。

近年は、低迷が続く講談界で、大きな注目をされる存在になっていました。

 

落語芸術協会において、男性講談師が真打に昇進するのは、2002年の三代目神田山陽さん以来のことです。

 

真打とは?

真打は、落語家や講談師の身分を表す言葉です。

身分の中では、最も高く、最高の力量を持つ人だけがなれるとされています。

 

真打ちに昇進すると、興行の最後の出番(トリ)で出演する権利が与えられます。

落語界に入門すると、まず、師匠の付き人となり、師匠の身の回りの世話や、落語のしきたりを学んでいきます。

 

その後、落語団体から承認されたら、前座と呼ばれるようになります。

前座の時は、収入はほとんどなく、師匠の家に、住み込みで働くことになります。

 

そして、踊りや太鼓、笛などの古典芸能を学びます。

前座として働き、5年すると、二つ目に昇進します。

 

これで、ようやく噺家として、人前で落語ができるようになります。

しかし、この時、師匠から金銭的に支援を得られなくなってしまうのです。

 

そこで、落語の腕を磨いて、実力と人気が評価されると、やっと、真打に昇進できます。

大抵は、二つ目から10年ぐらいしてから、真打になるのが一般的です。

 

 

神田松之丞の師匠は?

神田松之丞さんの師匠は、三代目神田松鯉さんです。

本名は渡辺孝夫さん。

 

年齢は77歳です。

神田松鯉さんは、日本演芸家連合の理事でもあります。

 

また、日本落語芸術協会では、参与を勤めています。

神田松鯉さんは、高校卒業後、劇団文学座を経て、歌舞伎役者二代目中村歌門に入門。

 

1970年、二代目神田山陽に入門し、神田陽之介を名乗っていました。

その後、神田小山陽に改名し、二つ目に昇進。

 

1977年には、真打に昇進します。

そして、1992年に三代目、神田松鯉を襲名しました。

 

得意ネタは、村井長庵。

2019年には、人間国宝になっています。

 

 

まとめ

2020年2月11日に、六代目、神田伯山を襲名し、同時に真打ち昇進を果たした神田松之丞さん。

伯山の名跡は、44年ぶりに復活し、真打ち昇進は、先輩の落語家を9人抜く大抜擢でした。

 

神田松之丞さんは、今、最もチケットの取れない講談師と言われ、若者や幅広い年齢層の方に大人気です。

2月11日に行われた、真打昇進襲名披露興行には、整理券を求めて、100人を超える人たちが寒い中、行列を作りました。

 

師匠の松鯉さんに、天才と言わしめる松之丞さんの今後の活躍が楽しみですね。

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